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KAZUのかく語りき

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今だから観たい!【千年女優】の魅力

 

 

何時の世も恋に纏わる話は必ず需要があるものだが昨今の青春ラブストーリーやラブコメに飽きたのなら是非観ていただきたい作品がこちら、「千年女優」だ。
簡単にあらましを説明すると終戦後の急激に復興して行く日本が舞台で、主人公は若くして女優の道を志す少女、その少女が恋をするのが警官に追われ怪我をしていた若き青年、青年の名前は不明。
怪我をしていた青年を主人公が救い、二人は短い時間ながら心を通わせて行く。
青年は満州に行く旨と自分が大切にしていた「鍵」を主人公に預け、主人公の前から忽然と消えてしまう…
これが二人の出会いなのだが、この作品は主人公の少女が女優を引退し隠居した現代からスタートし、主人公の元へ記者がインタビューと前記した「鍵」を渡す為に主人公宅に訪れる。
そして主人公が過去を語る形で話は進のだが、ここの表現が面白い。
実際の事柄に交えて主人公が過去に女優として携わった作品を再現しながら話が進むのである。
そしてインタビューする男性も芝居に混じるといった形で実話と虚構が入り交じりつつも非常にテンポ良くかつ目まぐるしく場面が変わる様は観ていて痛快である。
そして徐々に明かされる恋の行方と、一人の女優の人生に深い感動を味わうだろう。
最後に主人公が自分自信に語りかけるような台詞は胸が熱くなった。
純愛や切ないラブストーリー、アニメ好き等の方には是非観ていただきたい一品だ。